美容や健康寿命を延ばす目的で
アンチエイジングがよく取り上げられて
います。アンチエイジングと妊活は
一見何の関係も無いように思われがち
ですが、アンチエイジングこそ卵の
救世主と言えます。
妊娠する事とアンチエイジングは
どのように関係しているのでしょうか。
卵子の老化でこんな影響が!
老化は人の生理的現象です。これは
どのような手段を使っても、止める事は
できません。老化により皮膚にシミや
しわができるのと同じように、卵子も
老化により劣化していきます。
卵子が劣化し、質が悪くなると
どのような事が起こるのでしょうか。
普通の女性が
「赤ちゃんになれる質の良い卵」を
排卵できる確率は、10個中1~2個
程度と言われています。
それ以外の卵はせっかく排卵しても、
未熟な卵であったり、受精をしても
途中で染色体異常をきたし分割が
止まってしまう、着床しても途中で成長
が止まって流産してしまう卵なのです。
このように卵の質が悪いと、染色体異常
や分割停止によって赤ちゃんになれる
確率が減ってしまいます。
高齢での妊娠で流産する確率が高い
のは、この卵の質が原因なのです。
妊娠に近づく第一歩は、染色体異常など
をきたす卵が作られる原因となる
老化を食い止めることです。
しかし、前述したように老化を止める事
はできません。そのため、なるべく老化
を緩やかにする事、体内環境をより
若々しい状態で老化を早く進行させない
状態に保つことが重要なのです。
アンチエイジングに大事な2つのポイント
アンチエイジングにつながる食生活とは
どのようなものでしょうか。老化を促進
させるのは、「糖化」と「酸化」です。
糖化
糖は血管や細胞をボロボロにし、
体を壊していきます。糖の過剰摂取は
体内の老化を進めてしまうのです。
また、糖は卵子にとって大敵です。
糖尿病の器質がある方の卵は、大変質が
悪く、受精障害や分割停止を引き起こす
ことが分かっています。糖質を控える事
はアンチエイジングに繋がり、卵の質も
向上させることができます。
酸化
酸は鉄をもボロボロに錆びさせてしまう
ほど、体の組織を壊していきます。体内
の酸化作用が強くなると、卵や精子の質
が低下します。また、子宮内環境も悪化
させると言われています。
そのため、抗酸化作用の高いものを摂取
することが大切です。抗酸化作用の高い
ものとしてビタミンCやビタミンEが
挙げられます。
ビタミンCはイチゴやグレープフルーツ
などのフルーツなどに、
ビタミンEはナッツ類やアボカドなどに
多く含まれています。
食事で十分摂取できない場合は
サプリメントなどで補充しましょう。
妊活とは妊娠が全てのゴールではなく、
妊娠して出産し、子供の成長を見守る事
が親としての務めです。親として、
いつまでも若々しく健康に生活するため
にも、アンチエイジングは大切です。
毎日の積み重ねが大切ですので、無理
なく続けられる事から始めてみましょう。